「タクシー未経験で本当にやっていけるか不安...」そんな方も多いはず。
「プロが解説!」シリーズの協力会社・三和交通は、約7割が未経験入社、全体の離職率15.5%(直近2年間)と多くの方が未経験で入社し長く活躍しています。その土台を作る「一人ひとりの不安を徹底的に潰す研修」の裏側をプロの教官に取材しました。

未経験者を稼げるタクシードライバーに育ててきたプロに、業界のリアルを聞くシリーズ第
4弾。今回は人財開発課の教官・川島さんに「未経験者の不安を自信に変える"三和交通ならでは"の手厚い研修」について伺いました。
ご自身も乗務員時代に夜勤を経験し、現在は新人教育の中核を担いながら、一人ひとりに寄り添った熱い指導で、多くの未経験者を長く活躍できる人材へと育て上げています。

川島さん
研修期間は平均3ヶ月、最短でも2ヶ月半はかかります。他のタクシー会社さんと比べると、倍もしくはそれ以上の長い期間を設けているのではないでしょうか。
実は7年半ほど前までは、三和交通でも1ヶ月半前後でデビューするのが一般的でした。
ただ、入社してすぐに「こんなはずじゃなかった」となってしまう方が少なくなかった。
続けていけるかどうかは、結局、乗務員デビュー前にどこまで準備できるか、ということなんですよね。その考えのもと、研修内容を少しずつ充実させてきました。
「自信を持って未経験の方々をプロとして送り出せる」という基準まで、試行錯誤を重ね、気づいたら私どもの研修は2ヶ月になり、今の平均3ヶ月になっていた、という感じです。
おかげさまで今では、70代~80代になっても現役で元気に活躍されているドライバーさんもいます。目先の採用人数より、入社した人が長く働き続けられるかどうかの方が大事だと、現場で研修を重ねるうちにより強く感じるようになりました。

川島さん
私どもは、採用・育成・新人教育を専門に担うセクションを社内に持っている数少ないタクシー会社ではないでしょうか。タクシードライバーは営業に出たら一人。仕事中に隣で教えてもらえる人はいません。デビュー前にどこまで準備できるかが、その後の働き方を大きく左右するんです。
他の業界であれば、インターンシップなどで実際の仕事を体験してから入社を決められますよね。ところがタクシーの場合、二種免許がないとお客様をお乗せできないため、インターンで実務体験ができません。だからこそ、専門部署が「研修」という枠組みの中で、いかに実体験に近い環境を作るかが重要になってきます。
「何もわからないままデビューして、初日に心が折れてしまった」という事態を防ぎたい。「自分にもできた」という感覚と、次の乗務への手応えが持てるところまで育ててから送り出す。それが私ども人財開発課の役割だと思っています。

川島さん
私どもが取り入れた研修の一つが「首都高教習」です。三和交通には、つくばエクスプレスや常磐線沿線など東京近隣の県から入社くださる方も多くいます。東京都在住ではない方にとって、網の目のように入り組んだ首都高は、地図を見ても走るイメージが持てないんですよね。
そこで、首都高に不安のある方には1日中首都高だけをぐるぐる走る教習を行います。
内回り・外回り、3号線、山手トンネル…とにかく実際に走って、目で見て、景色で覚えてもらう。1回で足りなければ2回目も研修を設けます。
類似の研修として「高速教習」という名前を聞いたことがある方もいるでしょう。三和交通の「首都高教習」は、羽田空港の乗り場を見に行くだけではなく、首都高を徹底的に走る日を別に設けています。

川島さん
私どもが特に力を入れて始めたのが「夜間教習」です。私自身も、乗務員時代に夜勤をメインでやっていました。夜勤は昼間と営業の仕方がまるっきり変わりますし、稼ぎやすいエリアの中には、夜になると「少し怖い」と感じる場所も正直あります。
研修生と教官は夕方に集合して翌朝まで、銀座・上野・六本木・渋谷・歌舞伎町など、営業エリア内の主要な繁華街を一通り回るんです。銀座と歌舞伎町では、夜12時にいる人の層も街の空気もまったく違います。たとえば銀座で飲んでいたお客様が「もう1軒!この時間でも飲める歌舞伎町へ行こう」となることもある。歌舞伎町などは本当に独特です。事前に街を見ておかずに乗務員デビューをすると、最初は緊張で動けなくなるケースも実際にあります。
不安というのは、知らないからこそ頭の中で膨らむものです。だからこそ、実際に営業する時間帯に、実際の目で街の雰囲気を見ておくことが大事なんです。酔客への対応の仕方や、人が多い場所での時速1kmのクリープ走行など、夜ならではの走り方もその場で教えます。1回でも見ておくと、デビュー後に「あのときの場所だ」と思い出せる。初めて遭遇するのと、1度でも経験しているのとでは、落ち着き方がまったく違いますから。

川島さん
最近では、東京都の「カスタマーハラスメント防止条例」にも対応して、座学にカスハラ研修を取り入れました。お客様の目線とドライバーの目線の両方から「良い接客・良くない接客」を考えます。トラブルになりやすい場面を事前にイメージしておけるようにする、という狙いです。
あと、私どもの研修が少し珍しいのは、教官によって教え方をあえて統一していない点です。共通して押さえてもらう項目は決まっていますが、スタイルはそれぞれ違う。銀座メインで営業してきた教官、下町を中心にドライバーとして活躍してきた教官、女性の目線で接客を磨いてきた教官。それぞれが乗務員時代に積んできた経験が違うので、同じ場面でも伝え方やアドバイスが変わってきます。
ドライバーさんが100人いれば100通りの営業スタイルがあるように、研修生にも「色々な教官から話を聞いて、自分に合ういいところを吸収しなさい」と私どもは伝えています。

川島さん
直近2年間の離職率は15.5%です。離職率が高いと困っていらっしゃる会社さんも珍しくないと耳にします。そう考えると、この数字はかなり低い方なんじゃないかと思っています。
ただ、数字よりも実感するのは、デビューした新人さんの顔が変わる瞬間です。
面白い話を一つ紹介します。研修を終えた新人さんが、初めて成田空港までの長距離をお送りできたとき、帰りに私ども教官のいる部屋へお土産を買ってきてくれるのです。いつの間にかできた風習です(笑)。
「今日、成田まで行けました!」と報告してくれて、周りから「すごいじゃん、どこでお乗せしたの?」と声がかかる。嬉しいだけでなく、頑張りを認められることが大きな喜びにつながり、次の乗務への意欲に変わっていく。その様子を見た研修中の後輩たちも「自分も頑張ろう」と刺激を受けるんです。
私どもが伝えたいのは、単なる道の覚え方や稼ぎ方ではありません。不安を自信に変え、「自分にもできるんだ」「この仕事を選んでよかった」と胸を張ってスタートを切ってもらうことです。その “0から1” の土台を研修でしっかり作りタクシードライバーとして送り出す。だからこそ、彼らが壁にぶつからず、こうして笑顔で嬉しい報告をしに帰ってきてくれるのだと感じています。
三和交通の研修が他社と異なる点として、「何をするか」が明確であることが印象的でした。
首都高を丸1日走る、夜の繁華街を実際に回る、教官ごとに異なる視点でアドバイスする。マニュアル的な「サポート」ではなく、「こういう場面で、こう困らないように」という具体的な備えが積み重なって、平均3ヶ月という研修期間になっています。
未経験からでも長く活躍できるドライバーが育っている背景に、こうした現場発の工夫があることがよくわかりました。三和交通が未経験でもしっかり稼げる理由は、手厚いサポートの他にもう一つ「営業所の立地」にあります。ぜひあわせて参考にしてみてください。

東京都荒川区を起点に事業を展開する三和交通。都内屈指の「稼げるエリア」に位置しながらも、売上以上に「一人ひとりを大切に育てる」方針を貫いています。不安を自信に変える独自の研修で、未経験からでも長く活躍できる土台を作ってくれるのが同社の強みです。
| 勤務地 | 東京都荒川区南千住3-12-6 |
|---|---|
| 給与 | 201,490円+歩合給 |
| 諸手当 | 二種免許取得費用全額会社負担 優良従業員表彰制度(接客・事故・皆勤・勤続年数等) |
| 休日休暇 | シフト制(月8日以上・連休取得も可能) 他明け休み、有給休暇、慶弔休暇 |
| 勤務時間 | ・隔日勤務 8:00~翌2:00 ※3時間の休憩を含む (月間11乗務) (希望により12乗務まで可能) ・昼勤務 8:00~ 17:00 ※1時間の休憩を含む (月間22乗務) (希望により24乗務まで可能) ・夜勤務 19:00~翌4:00 ※1時間の休憩を含む (月間22乗務) (希望により24乗務まで可能) |
三和交通では、会社説明会も定期的に行っているようです。リアル/オンライン両方で対応しているそうですが、いずれも予約制。
会社説明会日程は、採用サイトで紹介されていますので、ぜひあわせて参考にしてみてください。